テンちゃん風雨監視中散らばる綿棒

2024年05月30日

過剰反応

ボランティアの影絵の今年度の演目は『うらしまたろう』

メンバーの高齢化と人数不足で、新作を作らなくなって10年弱。
それでも演目が決まったら前と同じように演じるのではなく、必ず台本や人形の動きの見直しをしてリニューアルするようにしている。

今回は特に大幅リニューアル!前回演じたときより2人少なくなっているので、部品を減らし光(照明)を多用することに。
台本は、最後村に戻ったうらしまが家を探すシーンをカットして短くした。


ちょっとブレイク
アイ〜ン!

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昔話には残酷なものもある。例えば、グリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」は継母が口減しのため子どもを捨てる。
でも私たちは今まで、昔話を今風にアレンジしないよう台本を作ることを心がけてきた。

今回リニューアルした台本をメンバーに読んでもらったところ「子どもが子ガメをいじめるシーン。"いじめていました"じゃなくて、"遊んでいました"のほうがいいんじゃない?」と言う人がいた。
「いやいや、いじめられていた子ガメを助けないと竜宮城に行けないよ」
「でもいじめって使っていいのかな?"棒や石で叩いたりして遊んでいました"は?」
棒や石で叩いたりして遊ぶってなんだよ!それこそイジメだろ!と心でツッコミながら「いじめていた子をうらしまが諭して改心させてるからいいんじゃない?」と、このままいくことになった。
ちなみにこのシーン、前回やったときは、いじめをやめない子どもにお金を渡してやめさせるとなっていたので(ほとんどの本はこうなっている)それはやめることにした。

ここまでではないにしろ、いろんなことを考えてしまうのは事実だ。
「ヘンゼルとグレーテル」は"意地悪な継母""子どもを捨てる""魔女をかまどに突っ込む""継母が亡くなっていたので幸せに暮らす"とつっこみどころが多過ぎて上演する勇気がなく、お蔵入りになった。お菓子の家など、すごくきれいでクオリティーの高い作品だったので残念。

昔話は、冷静に読むと矛盾もたくさんあるし、やまんばや鬼とはいえ殺してしまう場面が多々ある。
それでもそれらはなにかを私たち現代人に教えてくれているはず。
考え方は変わる、反応はしなくてはいけない。でも過剰反応は嫌だ。
葛藤している。


つっぱる

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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tsukko0613 at 08:30│Comments(0)ボランティア | 影絵

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